今年2016年は閏年(うるうどし)です。
2月29日生まれの方は4年ぶりの誕生日をお迎えになる おめでたい年となります。
また、閏には各オリンピックが行われます。
今年はブラジル・リオデジャネイロが開催地ですね。
さて、『今年は閏年だったかな?』と人に聞かれた際にパッと応える事ができないかたも結構いらっしゃるようです。
これは単純な話で、西暦での年を 『4で割り切れたら閏年である』 と算出できる仕掛けです。
今年は2016年÷4 = 504 余り 0 となり、閏年であることが判ります。
よって 2020年(東京オリンピック予定)、2024年、2028年、2032年… と簡単に算出できます。
で、ここからが小ネタとなります。
問題: 2100年2月29日は存在するか?
上記問題の回答は 存在しない となります。
2100年 ÷ 4 = 525 余り 0 じゃないか!と思いますよね。
算数は正しいのですが、『4で割り切れたら閏年である』 には続きがあって、『さらに100で割り切れたら閏年ではない』 と 『さらにさらに400で割り切れたら閏年である』 が続くのです。
2100年は 4 で割れて 100 で割れて 400 で割り切れない ので 閏年ではないんです!
可哀想に 2096年2月29日生まれの子どもは、2104年2月29日まで7年間も誕生日が来ないのです。
そして思い返してみてください。
2000年2月29日は閏年として存在しました。
2000年は 4 で割れて 100 で割れて 400 でも割れる ことで 閏年となっていたんです。
これは17世紀の1600年2月29日から実に400年(4世紀)ぶりの珍しい暦であったですが、世間では全く話題になりませんでした。
是非皆さんのネタ帳にお控えくださると幸いです。
さて、ここからは私的な回想です。
20世紀末の1997年頃から 『2000年問題』という俗にY2Kと呼ばれる、世界中のコンピューターが誤作動して社会が混乱する!と言う話がホットでした。
これは古いコンピューターやマイコン(マイクロコンピュータ)上で、西暦を2桁で管理していた場合に1999年から2000年にかけて 98→99→00→01… と数字が小さくなるため、'99/12/31より '00/01/01 が過去であると計算されかねないことから、世界中でその対応が必死に行われました。※あの頃の前職はしんどかったなぁ…
結果は皆さん御存知の通り、事実上何の問題もなく2000年を迎えることができました。
ただ、閏年計算の 『さらにさらに400で割り切れたら閏年である』 の条件がなければ、2000年2月29日が存在していない100年ぶりの例外となっていたため、当時の古いコンピューターやマイコンにい対して2000/02/29をスキップするプログラムの適用は確実に間に合わなかったなぁと言う話をしていたものです。
ほんと何もなくてよかったですね。
(松浦)