三島コーポレーション は総合不動産業ですので、お客様をはじめ様々な方のお名前に触れることが多いです。
最近では キラキラネーム と言われる難読名も多く、幼稚園や小学校などの先生の心中お察しいたします。
これも書いている漢字の読み方が特定できないことが原因ですよね?
ただでさえ、音読みと訓読みがある上に、キラキラネームと呼ばれる名には、漢字にまったく関係のないよみを当てる方もいらっしゃるとのことです。
『 天空 』 と書いて 『 らぴゅた 』 と読む、って無理があると思うのですが…
※『 強敵 』 と書いて 『 とも 』 と読む…みたいなものなのでしょうか?
ネット上でのキラキラネームの代表格に 『 金星 』くん(ちゃん?)の名前があります。
『 金星 』 と書いて 『 まーず 』 と読むらしいです。
マーズは火星だろッ!と言う点がオチがついていて素晴らしと思うのですが、実在されているのでしょうか?
心底、都市伝説であって欲しいと思います。
キラキラネームでなくとも人の名前は聞かなきゃ判らないというのは、どうも日本固有の問題みたいです。
※自信はないので話のネタ程度にお読みください
外国語でも発音がはっきりしない事はあるらしいのですが、日本語のように 宏司 が 『 ひろし 』 なのか 『 こうじ 』 なのかは聞かなければ特定できないということはないようです。
複数読めても特定できないという、言われてみば奇妙な状態といえます。
そのため、日本では発売当初から電子手帳などには「ふりがな」欄が当たり前に実装されていますが、スマートフォン黎明期以前には海外製品で日本語が使用できてもフリガナがない機種が多く存在していました。
※GoogleのGmailでもフリガナがなかなか実装されなくて苦労した記憶が…
この 『 ふりがな 』 のお陰で名前のよみを特定でき、文章に置いてはルビとして活躍します。
中国語でも難読な文字にピンイン(pinyin)で発音を付記する事があるようですが、原文に複数のよみがある訳ではないようです。
新幹線のカラーリングで採用された、今なお人気の 『 新世紀エヴァンゲリオン 』 というアニメがあるのですが、この作中の登場人物は全員姓は漢字で名はカタカナなんです。
主人公の碇シンジをはじめ、碇ゲンドウ / 綾波レイ / 葛城ミサト / 赤木リツコ / 冬月コウゾウ / 加持リョウジetc…
これからの日本の近未来も本当にこうなるのでは?と一人思っています。
戸籍上は 『 鈴木 天空 』 くんが、日常の中で公式な書類以外で署名する場合は 『 鈴木 ラピュタ 』 くんで通用するほうが、うまく社会が廻るのではないかと思っている次第です。
というか、そうなって欲しいとすら思います。
日本語文字環境には 漢字 / カタカナ / ひらがな / 英字 / ギリシャ数字(1,2,3など) が巧みに使い分けられています。
漢字はいわゆる表示文字で一字でも意味を持ち、さらには音読みと訓読みがあり、例外的よみも多くあります。
そしてその漢字から派生した日本固有のカタカナがあり、さらにカタカナから生まれたひらがながあるわけです。
外来語はカタカナを使用することで耳にした音をほぼ原型で"これは外来語です"と理解できるように日本語文章に取り込むことができてしまいます。
これは地味にすごいことです。
一説にはカタカナは漢文の補助記号として公職にある男性が使用し、女性は日記や物語を書くために柔らかい印象のひらがなを発明して使用していたとあります。
もしかしたら 『 ひらがな 』 は平安のギャル文字であったと言えるのかもしれません。
これもインターネット上では女性のふりをするネカマ(いんたーネっと○カマ)の元祖と言えるのかもしれません。
かのように人は1000年を超えても、その本質に大きな変化は無いのでしょうか。
それでも戦後を見ると、日本語文字環境は大きな変化を迎えています。
※よくこんな変化を15年そこらで定着できたものと、ただただ大先輩方に驚くばかりです
- 横書きが 右→左から左→右
- 新聞なども漢字カナから漢字かな
- 文語体(てふてふ)から口語体(ちょうちょう)
- 尺貫法からメートル法を基準 etc…
以前 天皇誕生日で思ったこと で書いたのですが、日本は2600年を超えるギネス認定世界最古の国とのことです。
長い歴史の中で日本語や日本語文字環境が変化することは当然ですが、簡体字を採用して繁体字が読めなくなった中国や、ハングルに特化したことで漢字識字率が低くなった韓国のように、文字認識の断絶がこの先の日本で発生する事のないことを強く願ってやみません。
(松浦)