interview#09
林 智明
リフォーム部 三島のリフォーム高槻店:店長
「強い個人」ではなく、「強いチーム」をつくる
私が入社したのは、当社にとって初めてのショールームであるリフォーム高槻店を立ち上げる前後の時期ですね。それ以降、スタッフも増えましたし、リフォーム茨木店もオープンしました。ちょうど、今のリフォーム部の歩みをずっと見てきた立場になります。
今でも、リフォーム部は当社のなかでは新しい部門だと思いますが、当時は立ち上げ時でしたから、色々と大変でした。当然、スタッフに求める内容も今とは違っていました。余裕もありませんでしたし、一人一人が実力をつけて、個人の力で自分を支えるような、個人競技のようなイメージを理想にしていたように思います。良くも悪くも、実力主義の考え方が強かったですね。極端に言うと、ついてこられない人は置いていくぞ、というような…。敢えて、上下の距離も取りましたし、それで引っ張っていこうとしていました。
しかし、今では少し考え方を広げて、別のアプローチをしています。もっと互いの距離感を詰めて、協力し合える環境をつくろうとしていますね。私自身もメンバーと近い立場を取っていますし、なるべくそれぞれの良いところ、小さくてもいいので成果を見つけて評価し、前向きな意欲を引き出すようにしています。このようなアプローチができるくらい、部門が成熟してきたという側面もあると思います。
相談しあえるような雰囲気づくりを
例えば、お互いの仕事の状況を共有しあえるように工夫しています。リフォームの場合、基本的にはそれぞれが自分の担当を持って仕事を進めます。もちろん、それが効率的だからなのですが、注意していないと、他人の案件に注意が向かなくなる危険性が出てきます。悪い意味で「他人は他人、自分は自分」という雰囲気が生まれるというか…。皆それなりに忙しいですから、実際問題として、他の人の状況を見る余裕も持ちにくいという事情もあります。
ただ、これではかつての「個人競技」時代に逆戻りですから、そうならないように注意しています。ある担当者の業務報告を聞くシーンでも、なるべく他のメンバーがいるシチュエーションを選んでいます。そうすれば、報告の内容が共有されて、メンバー間で教え合う動きが出てきます。
元々、リフォーム部のメンバーは仲が良いですから、相互に相談し合う風土はありました。ただ、全体にチームプレーの意識付けをすることで、更にその作用が促進されていると思います。
店全体の仕事の量も増え、安定してきていますから、ちょうど分業化を進めるタイミングに差し掛かっています。適材適所で担当を決めますが、互いに協力し合うことは忘れない、そんな職場をつくりたいですね。
以前の失敗があり、今がある
個人競技からチームプレーへの転換は、私自身の試行錯誤の結果生まれたものです。当時の考え方、つまり個人の実力主義では、どうしても下のメンバーがついてこられなくなってしまいます。今でこそ言えますが、当時は悩みましたし、私自身も苦しかったですね…。もどかしい思いもありました。
元々、リフォームの仕事は非常に幅が広いですから、最初から全てがわかるものではありませんし、マニュアル的に一つずつ覚えていけるようなものでもありません。どうしても「習うより慣れろ」という側面が出てきてしまいますし、それ自体は避けようがありません。
ただ、各自が助け合う雰囲気があれば、そのスピードが上がりますし、何よりも仲間がいることの安心感が大きいです。互いの経験が共有されれば、店全体の実力も上がりますし、強いチームになれると思います。 今では、そのような環境づくりを最優先に取り組んでいます。
人間力が武器になる。素直な気持ちで、裸でぶつかってくれれば。
リフォームの仕事は、当人の考え方次第で、どんどん面白みが増していくようなところがあります。例えば、給湯器の交換を依頼されたとして、依頼された通りに交換するだけでは、面白みも半分だと思います。もちろん、それでも仕事をしたことにはなるのですが、単純作業に近いといえるでしょう。
お客様のためにどれだけ考えることができるかで、結果が全く変わります。お客様のライフスタイルを把握し、5年~10年先の生活も見据えたうえで、今、どんなプランを選ぶのが最も良いのか、そこまで考えれば、必ずお客様に伝わりますし、「あなたに頼んで良かった。次も頼みたい。」と思って頂けるようになります。これがリフォームの仕事の醍醐味、面白さだと思います。
そのためには、何よりもお客様としっかり向き合える人間性が大事になります。知識や経験は後から身に付けることもできます。素直で、物事に正面からぶつかれる人、努力をして自分に自信を持てる人であれば、きっと大丈夫だと思います。
事業部紹介
リフォーム部
住宅ストック活用の最先端で仕事をする
茨木、高槻にそれぞれ1店舗ずつショールームを展開しています。当社のなかでは比較的新しい部門で、今後全国的に住宅ストックの利活用が広まっていくことを踏まえ、新たな成長部門と位置付けられています。住まいは、時間とともに少しずつ住みにくくなってきます。水回りや内外装が劣化し、修繕や交換をしなければならなくなることもありますし、家族構成や年齢の変化によって、当初の間取りや設計が使いにくくなってくることもあります。このような住まいに関わる問題を解決し、新しい生活の場に蘇らせるのがリフォーム部の仕事です。
未経験の方も大歓迎!じっくりプロとして育て上げます。