長かった夏休みもいよいよ終わりですね。
ここ数日雨が降ったせいか涼しくて、夏の終わりと早くも秋の訪れを感じます。
今回は、わが部署の先輩に引き続き、美術館関連のお話です。
私も美術館や博物館が好きでよく訪れているのですが、今回は百貨店内にあるミュージアムスペースで夏休み期間中に開催された2つの展覧会についてご紹介します。
こうした百貨店系列の展覧会で何よりも有り難いのは、『利便性』だと思います。大抵は駅から直通ですし、ショッピングや食事のついでに気軽に見れますよね。
まず1つめは、7月の中旬~下旬頃に神戸大丸ミュージアムで開催されていた『サン=テグジュペリ 星の王子さま展』です。
世界中の人達から愛されている本、『星の王子さま』は、私が生まれるずっと前から、我が家の本棚にも並んでいました。かわいらしい挿絵もあり、わかりやすい文章でありながらも、とても深みのある言葉で綴られています。
この展覧会に訪れる人は老若男女さまざまで、サン=テグジュペリの描く『星の王子さま』の世界を心から愛する人達ばかり!という感じでした。
会場内では、光を効果的に使った星の王子さまの展示品があり、とても幻想的でした。また著者の経歴や作品についても深く知ることが出来ました。
初版の日本語訳の翻訳に携わった日本人の翻訳家の方も、この作品のもつ音のリズムを重んじていたそうで、原作と同じように口語を効果的に使って和訳を考えられたということで、興味深かったです。わが家にある本は、岩波書店出版の初期の頃のもので、赤茶けて古ぼけてはいますが、久しぶりに再読してみたくなりました。
そしてもう一つは、8月に梅田大丸ミュージアムで開催された『アインシュタインLOVE展』です。
こちらは、アインシュタインの生涯と日本への来訪を中心に紹介されており、彼の偉大な功績であるノーベル物理学賞を受賞した相対性理論についても詳しく解説されていました。
会場内には、様々な体験コーナーが設けられており、実際に物理の原理を用いた運動や力学について、様々な実験ができ、大人も子供も一緒に楽しめるので、面白かったです。また、今回こちらの会場では、期間限定の夏休みの特別企画として某大手電機メーカー主催のエコロジーについての親子向けのイベントが開催されていました。
ところで私は、アインシュタインというと、難しい理論を確立した『象牙の塔の人』というイメージでしたが、今回の展覧会で、彼の生涯における恋愛観や結婚観についてはかなり自由奔放な人だったのだ、と窺い知ることができました。研究に関してはもちろん、恋愛や結婚においてもどうやら『自分の気持ちに真っ直ぐな人』であったようです。
さて、このようにひとりでも親子でも楽しめる美術展や展覧会ですが、これから訪れる『芸術の秋』にいかがでしょうか?
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株式会社三島コーポレーション
情報課 川野千沙子
2007年夏・美術展巡り
投稿日:2007年8月31日 金曜日