昨日、兵庫県川西市消防本部による 普通救命講習Ⅰ に夫婦で参加させていただきました。
私たちを含めて20名での参加となりました。
普通救命講習Ⅰは以下の内容となります。
- 倒れた人が大人である場合を想定して、心肺蘇生やAEDの使い方などを学びます。3時間のコースです。
このような講習は初めての事で、少々緊張しました。
講習の内容は以下の手順にそって、実際に3時間かけて交代で練習します。
- 傷病者を発見!
- 周囲に危険がないかを確認した後に駆け寄る
※我が身を守るほうが重要 - 額に手を手て、肩を叩きつつ耳元で 「 聞こえますか~? 」 など意識があるか話しかける
- 大きな声で周囲に協力を求めて、119番への連絡と近くからAEDを持ってくることを依頼する
- 意識がない場合、胸や腹を見て約10秒間呼吸がないことを確認する
※この時正常ではない呼吸の場合は、呼吸がないものとする - 直ちに胸骨圧迫 ( 心臓マッサージ ) を開始する
1分間に100~120回で成人男性で胸が5cm沈むくらいの強さ!で絶え間なく行う
※救急車到着は平均8分とのことなので、約800回!交代など協力を得て継続することが生存率を効果的に向上させるとのこと - 人工呼吸は胸骨圧迫30回に1回程度で行うが、最悪実行しなくても良いから胸骨圧迫 ( 心臓マッサージ ) の手は止めてはいけないとのこと
※吐瀉物や吐血からの感染症などから我が身を守るほうが重要 - AEDが到着したら、準備やシートの貼り付けは手伝ってもらいつつ、この間も胸骨圧迫 ( 心臓マッサージ ) の手は止めない!
AEDの自動音声指示による心電図測定や、電気ショック実行のとき以外はひたすら胸骨圧迫 ( 心臓マッサージ ) を継続する!
AEDは非常に有用な機器ですが、救命に重要なのはひたすら胸骨圧迫 ( 心臓マッサージ ) なのだそうです。
AEDは電気ショックにより心臓が動き出すためのイグニッション ( エンジン始動 ) の役目をはたすわけですが、そのエンジンがかかるまでの間も替わって血流を維持するのが心臓マッサージとなるわけです。
脳への血流が3分間止まると障害を負うのだそうです。
AEDに関する講習であったため、心臓を再始動させるための措置という意識でしたが、実際には傷病者を 『 今後も生活できる 』 ために、脳への血流を止めないための処置であると強く思いました。
責任重大です! 少しですが世界観変わりました。
講習は人形相手ですが、それでも 『 壊れないか? 』 と思うくらい垂直に押さなければならないんです!
高齢者や女性の場合、ボキボキッと音がして胸骨が折れてしまうことも実際あるそうですが、折れてもそのまま胸骨圧迫を継続してくださいとのことでした。これには驚愕…
これはやってみないと分かりません。
身内相手に練習できることでもありません。
家族や知人の、万に一つの緊迫した状況に立ち会った場面で、 『 知らないのでできなかった ( やらなかった ) 』 ことで後悔をしたくないと思っていたため、今回の 普通救命講習Ⅰ によって知識と体感の両方を得ることができて本当に勉強となりました。
川西市消防本部の皆さん、ありがとうございました。
プラスティックハードカードで、その立派さに関心しました。
あと、参加賞で人工呼吸を行う際に吐瀉物や吐血からの感染症対策ツール 『 カプシー 』 をもらいました。
日常使用するカバンに入れて置こうと思います。
(松浦)