不動産会社の願望。もし街中で突然に前人未到の膨大な土地が手に入ったら…

投稿日:2016年2月2日 火曜日

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私達は総合不動産の会社です。

建物や土地を日常的に取り扱っています。
そして常に思います。ドカ---ンと広い更地が目の前に現れたら…と。

そんな願望が満たされます。石川英輔著でその名も 『 亜空間不動産株式会社 』
石川英輔先生はNHK コメディー道中でござる の解説もされていた江戸時代研究家としても知られている方です。

ストーリーは以下のとおり。
とある地方都市の一角で、親から相続した不動産会社が不景気の煽りで倒産寸前の主人公。
夜逃げするかどうするかを相方と会社で悩んでいると軽い地震とともに一階の物置で何やら崩れる音が。
会社とともに引き継いだ、裏は崖に面した売るにも売れない古い自社ビルの奥から暖かい風が…
『現状この上でビルの建て替えなんて不可能だ!』
頭をかかえならよく見てみると、物置の奥の壁が確かに崩れて穴が空いてしまっているが、その穴の先に見えるのは裏の崖面ではなく、草原が一面に見える広大な土地が広がっていた…。

平たく言うと会社の壁に穴が空いたらどこでもドアのように何処かの広大な土地(結果はよその星でした!)に亜空間で繋がっちゃったという内容です。

これだけならタダのファンタジーですが、この作品のおもしろいところは正にこれから。

この主人公はあくまで不動産屋としてこの土地を合法的に扱いたいと奮闘するのです。
現実には穴の先の崖およびその周辺には他の土地所有者がいるわけです。
ですが穴をくぐれば広大な手付かずの土地がある。家だって立て放題なわけです。

建てるだけならいざしらず、分譲しようとするならば登記もしなければならない。
登記しようにも地図をかけば誰かの土地と重なるため、正面切っては届け出ができない。
政治家を使えば良いように実体を持っていかれるだけだ。
合法的に、かつ国にも四の五の言わせずに、この土地に優良な住宅を販売できないか…。

作中の変わり者の弁護士がこの難問に対して力説します。
「たとえUFOが降りてきて、宇宙人がもめごとを起こしても、明治40年公布の刑法の中に、ちゃんとふさわしい条文を見つけられるように研究を積んでおるのだ。」

うん。心強い。
そして、あっと言わせる方法で夢を現実にしていく…。

  • どうやって登記法をクリアするか
  • どうやって国や政治家を排除するか
  • どうやって分譲販売をするのか
  • どうやって善良な人たちに住んでもらえるのか etc

どうですか?読みたくなりませんでしたか?
残念ですが、初版が昭和60年くらいなので絶版なんです。あしからず。

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