interview#06

岡坂 好章

流通事業部 JR高槻店:店長

試行錯誤を経て、サポート型のマネジメントスタイルに

私が管理職として、小型店の店長を任されたのが2013年でした。小型店なので、人数も少なく、マネジメントはしやすかったと思います。

当時から、管理職としてどんなスタイルが理想なのか、試行錯誤を繰り返してきたように思います。新入社員の教育を任せて頂くことが多かったのですが、当時はかなり細かいことまで指導をしていました。

例えば、お客様お一人お一人に対して、部下の商談に同席してご要望を直接聞き取り、どのような物件がニーズに合うのかを指示します。部下が物件をご案内するときには、事前に下調べのポイントを指導し、ご案内後にはお客様のご感想を部下を通じて聞き取り、次のプロセスの指示を出す、といった様子でしたね。

部下が指示通り動けないと怒ることもありました。

今思えば、店長として結果が求められる中で、部下に失敗してもらいたくない、という思いが強かったのかもしれません。トラブルになったら、リカバリーするのは大変です。それを恐れていたのでしょうね。仕方ないところもあったのですが、結局、私自身を軸にして、その通りに人を動かす考え方でした。極端に言うと、上司の考え方を押し付けるところもあったように思います。

今では、少しずつ考え方が変わってきています。もっと、メンバー一人ひとりが、自発的な動機で仕事に向かうようにできないかと考えるようになりました。

一つには、世代感覚の変化があります。私が営業マンだったころは、自分が稼ぐことが動機の一つでしたし、そのためには厳しいことも受け入れてきました。そういう時代だったと思います。管理職の側から見れば、「これをやれば稼げるようになる」という指導になりますから、ある意味で単純な構図でした。

ところが、今の若い人たちは、お金にたいする執着が弱くなってきているような気がします。そのかわりに、働く動機が個人ごとにバラバラになってきているというか…。一人ひとりの“スイッチ”が見えにくくなってきていますね。

やはり、働く楽しさを感じてもらいたいですから、個人ごとに違う動機づけのポイントを見つけて、自分から仕事に向かえるような環境づくりが大切だと考えています。店長というよりも、メンバーのサポート役という意識が強いですね。

話しやすい雰囲気づくりで、チームのやる気を引き出す

上司と部下の距離感にも気を配っています。以前、自分の熱意をあるメンバーに伝えた後、他のメンバーから指摘を受けたことがありました。「店長の思いはわかるけれど、それは彼には伝わらないと思う」といったことです。要するに、彼が求めていたものと違うことを伝えようとしていたわけです。

同僚とはいえ、世代も、経験も、立場も違いますから、やはり私と彼らの間には認識のギャップがあります。それ自体はどうしようもありません。ただ、ギャップに気づき、それを埋めるような工夫はできると思っています。そのために、なるべくメンバーが話しかけやすい雰囲気をつくるように心がけています。今でも、メンバーの意見を聞いて、私自身が勉強させられることも多いんですよ。

組織ですから、ある程度の上限関係は仕方ありませんが、それが行き過ぎて上下に壁ができてしまうと、メンバーのモチベーションも下がりますし、働いていて楽しい職場とは思えないでしょう。このあたりの“付かず、離れず”という距離感には特に注意していますね。

「店の成長」=「メンバーの成長」

今は、安心して任せられるメンバーも増えたので、私自身は担当店の戦略を考える時間が増えてきています。市場の動きや、顧客ニーズを踏まえて、どのような物件なら受け入れられるのか、あるいは、どういう打ち出し方をすれば成果につながるのか、他社との違いをどうつくるのか、広報やPR戦略などです。店長を任せられていますから、店の業績を上げることが仕事ですし、その観点で戦略を考えるのは当然のことといえるでしょう。

ただ、別の観点もあります。当社の場合、流通事業部だけでも7つの営業店があり、例年人事異動があります。私の店で働いていたメンバーが、来年は別の店に配転になることもあり得るわけです。少なくとも、私の店で働いている間は、「ここで働けて良かった」と思ってもらいたいと願っています。

各自の成績が積み重なって店の業績になるわけですから、私としては全員の営業成績が上がるよう、精一杯サポートをしたいと考えています。それが、皆の働き甲斐をつくり、成績を上げ、ひいては店の業績につながるわけですから。「どうせやるなら、突き抜けてやろう!」という気持ちで、皆を引っ張っていきたいです。

自分自身も成長できる仕事

売買仲介は、色々なお客様と出会える仕事です。住宅にまつわる仕事ですから、お客様のお仕事や生活、ものの考え方など、様々なことをお伺いします。たくさんの人の人生経験をまとめて教えてもらえるようなものですね。

なかなかこのような仕事は無いのではないでしょうか。一つ一つの出会いがあり、それぞれが勉強になりますし、魅力的な仕事だと思っています。

当社は、比較的自由な風土ですし、自分で考えて、色々なことを提案できる素地があります。是非、自分自身の創意工夫で、活躍の場を広げていってほしいですね。

事業部紹介

流通事業部

住宅ストックの流通を通して、地域に貢献する

当社の営業エリアである北摂地域は、京阪神のベッドタウンとして高度経済成長期以降、豊富に住宅が供給された地域です。現在、国を挙げて住宅ストックの活用が進められており、既存住宅に対する消費者の関心が更に高まってきています。流通事業部は、その豊富に供給された住宅ストックを流通させることに特化した部門として長い歴史を持っており、茨木市・高槻市・摂津市・三島郡島本町に7店舗を展開しています。北摂地域で良質な住宅ストックを流通させ、地域の活性化につなげることが私たちの使命です。

未経験の方も大歓迎!じっくりプロとして育て上げます。